東レは14日、不織布を製造・販売する日本バイリーン(東京・中央)の株式の全保有分にあたる25%を、共同出資相手のドイツのフロイデンベルグ社に売却すると発表した。株式譲渡額は約170億円で、2026年3月期に売却益約60億円を計上する。通期業績予想には織り込み済みとしている。

日本バイリーンは自動車のフロアマット向けなどの不織布を手がけ、16年から東レとフロイデンベルグ社が共同出資する合弁会社となっている。25年6月にフロイデンベルグ社から東レに合弁契約に基づいたコールオプション(買う権利)行使の通知があり、株式売却を決めた。売却契約は25年12月に締結し26年2月に完了する見込みだ。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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