
福井コンピュータホールディングスが14日に発表した2025年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比19%減の17億円だった。営業段階では増益だったが、連結子会社が保有する非上場株式の評価損8億円を特別損失で計上したため減益となった。純利益を前期比3%増の43億円と見込む26年3月期の通期予想は据え置く。
売上高は前年同期比13%増の82億円、営業利益は19%増の37億円だった。建設向けの3DCAD(コンピューターによる設計)システムの販売が好調だった。4月に改正建築基準法が施行されるなど、近年は必要な申請書類の作業が増えているといい、書類の自動描画も可能な同社のシステムの引き合いが強まった。
佐藤浩一最高経営責任者(CEO)は同日の記者会見で「これまで大手は自前でシステムを作る傾向があったが、システムの複雑化と人材不足を受けて外注で対応する事例も増えてきた」と述べた。福井コンは24年に大手向けのデータ共有サービス「トレンドワン」の提供を始め、投資余力がある大手の需要をつかんだ。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。