決算を説明する中部国際空港の籠橋氏(14日、愛知県常滑市)

中部国際空港(愛知県常滑市)は14日、2026年3月期の連結純利益が前期比53%減の31億円になる見通しだと発表した。従来予想を52億円下回る。中国便の就航便数が当初想定を下回り、国際線の航空旅客数は想定を110万人下方修正した。売上高は前期比6%増の558億円となる見通しで、従来予想を113億円引き下げた。

記者会見を開いた籠橋寛典社長は全国の主要空港でみると、中国便については関西空港に便数や出入国者数が集中していると指摘。10月に閉幕した大阪・関西万博が影響した可能性を示した。

団体ツアーより個人旅行の割合が増加していることなどを踏まえた誘客施策に取り組むと説明。愛知県を訪れるのは家族連れが多いとして、アピールを強化する。籠橋氏は「万博が終わったという変化点を捉えて次の手を打っていく」と話した。

同日発表した25年4〜9月期の連結決算は、売上高が前年同期比8%増の276億円、純利益が25%減の24億円だった。

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