
JR四国が14日発表した2025年4〜9月期の連結決算は、経常利益が前年同期比77%増の51億円だった。瀬戸内国際芸術祭(瀬戸芸)やあなぶきアリーナ香川(高松市)でのイベント開催などで鉄道やホテルの利用が好調だった。国の支援策である経営安定基金の運用益も増加し、経常利益は連結中間決算公表以来で過去最高となった。
売上高に当たる営業収益は4%増の278億円だった。セグメント別では運輸やホテルなど5つで増収増益となった。瀬戸芸やアリーナのほか、大阪・関西万博やNHK連続テレビ小説「あんぱん」の効果も客足増に寄与した。
営業費は人件費や工場近代化などに伴う減価償却費の増加などで2%増の323億円だった。営業損益は45億円の赤字で前年同期から約5億円改善した。基金運用益の増加もあり営業外利益は21%増の97億円で、経常利益も5期連続の黒字となった。
26年3月期の連結業績予想は据え置いた。経常利益は25年度を最終年度とした中期経営計画の目標を上回る20億円を見込む。JR四国の担当者は14日に「経常利益は連結と単体のどちらも中計の目標をクリアできる」と述べた。
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