JA三井リースは農林中金や三井物産が出資する

JA三井リースが14日発表した2025年4〜9月期の連結決算は、最終損益が132億円の赤字(前年同期は155億円の黒字)だった。米子会社が経営破綻した米自動車部品会社ファースト・ブランズ・グループ(FBG)から取得していた売掛債権などを巡り474億円の引当金を計上した。

JA三井リースの米子会社カツミ・グローバルが、米自動車大手フォードや米アマゾンなどに対するファースト・ブランズの売掛債権を、ファクタリング(売掛債権買い取り)取引を通じて買い取っていた。足元の実質的な保有高は14億3000万ドル(約2100億円)。

保有する債権の扱いは米裁判所が精査中で結論が出ていない。一方で現地では3日付でFBGを原告、FBG創業者を被告とする新たな訴訟が提起されたことも明らかになった。創業者の不正行為を訴えるもので、その備えなどを含め計474億円の貸倒引当金繰入額を計上した。

2026年3月期通期の最終損益は6億円の赤字(前期は374億円の黒字)になると見込む。5月公表時の予想は358億円の黒字だった。通期で最終赤字となるのは2009年3月期以来となる。

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