三菱電機は14日、空調機の中核部品である圧縮機を調達するドイツ企業と合弁会社を立ち上げると発表した。データセンター向けの冷却システムなどで業務用空調の需要が高まっているのを受け、三菱電機の空調に適した部材を合弁会社で共同開発して製品の市場展開までのリードタイムを短縮する。
三菱電機のイタリア子会社を通じて、独ビッツァー・キュールマシーネンバウとの合弁会社の設立で合意した。出資比率はビッツァー社が51%で三菱電機側が49%とする。ドイツに本社を置き2025年内の立ち上げを予定する。
合弁会社で共同開発する圧縮機は空調機内で空気を送り出す心臓のような役割を果たす部材で、冷暖房能力や省エネルギー性能を左右する。顧客の求める規模や性能が多岐にわたるデータセンター向けなどの空調システムで開発速度を速め、グローバルで競争力を高める狙いがある。
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