事業内容を説明するJOYCLEの小柳社長(17日、名古屋市)

スタートアップを支援する中部ニュービジネス協議会(CNB、名古屋市)は17日、2025年の「ベンチャー大賞」最優秀賞にJOYCLE(ジョイクル、東京・港)を選んだ。同社はごみを再資源化する装置を手掛ける。

ジョイクルは2023年創業。ドライバー不足と輸送コスト上昇で離島や地方のごみ焼却炉を維持できなくなっている課題に着目し、液体と金属以外のごみを熱で分解する処理装置を開発した。小柳裕太郎社長は「離島の多い東南アジアでもビジネスチャンスがある」と話した。

CNBは15年から年1回、中部の有望なスタートアップを発掘するために大賞を選出している。今年も最終選考に残った5社がプレゼンテーションに臨み、参加者の投票で決めた。

他にも、発達障害児向けのデジタルスポーツ療育スタジオを展開するリィ(名古屋市)が中部経済産業局長賞を受賞。人工知能(AI)が商品ページを翻訳し、送料や関税額も自動で計算することで越境EC(電子商取引)を効率化するサービスを開発したSAZO(サゾ、名古屋市)が名古屋商工会議所会頭賞に選ばれた。

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