宍道湖産のヤマトシジミは粒が大きく肉厚なのが特徴

島根県の宍道湖(松江市、出雲市)で生産されるヤマトシジミが、農林水産省の地理的表示(GI)に登録された。県内では4例目となる。登録産品は地域ブランドとして保護され、GIマークを使用できるようになる。ブランド力の強化につながると期待される。

宍道湖は塩分を含む汽水湖で、ヤマトシジミの生育に適した条件を備える。粒が大きく肉厚なのが特徴で、ミネラルやアミノ酸を豊富に含む。

特にシジミ汁は地域を代表する食として古くから愛されてきた。2024年平均の家計調査で松江市は1世帯当たりシジミ購入量、支出額とも14年連続で全国1位だ。

国の漁業・養殖業生産統計によると、2022〜24年平均の島根県のシジミ漁獲量は4647トン。全国の総漁獲量の半分近くを占める。宍道湖漁業協同組合のもと、漁獲量制限や出荷規格の統一などに取り組み、資源の維持保全とブランド力の強化に努めてきた。

県内では東出雲のまる畑ほし柿、三瓶そば、益田アムスメロンがGI登録を受けている。

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