2026年3月に開業するシェアオフィスのラウンジイメージ

コクヨは17日、東京都台東区蔵前でシェアオフィス「MOV Kuramae(モヴクラマエ)」を2026年3月に開業すると発表した。25年3月に取得した8階建ての空きオフィスビル1棟をまるごとリノベーションし、運営まで一貫してコクヨが担う。コクヨが取り組む「不動産再生事業」の初案件で、今後も年1棟のペースで手掛けていく考えだ。

MOV Kuramaeは、3〜8階に複数の席がある個室や1人でも使いやすいブース席を備え、多様な働き方に対応したオフィス区画とした。8階にはイベントに利用可能なラウンジや和室も設ける。2階には大人数で利用できる会議室のほか、1階は飲食店が入る。

料金は入居者の人数や働き方に応じて5つのプランを用意する。個室は月19万8000円から。スタートアップなどの利用を想定する。

2026年3月にシェアオフィスを開業するビル(東京都台東区)

蔵前は近年「東京のブルックリン」とも呼ばれる。工場や倉庫のリノベ物件に個性的な飲食店や小売店が出店し、クリエーターらも集まり、注目されている。コクヨは「働く場としても価値をつくり、街の魅力をいっそう高めていきたい」としている。

17日に都内で開いた新製品・サービスの説明会で、グローバルワークプレイス事業本部長の矢田章執行役員は「オフィスの空間や家具にとどまらず、組織を支援するサービスなど多面的に企業の働く環境を支える提案を展開していく」と話した。

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