深圳に新たに設立した子会社が入るビル

瞬間接着剤「アロンアルフア」を手掛ける東亜合成は17日、中国事業を再編し深圳に子会社を新たに設置したと発表した。同社は中期経営計画で半導体分野や電子材料分野の事業拡大を掲げており、需要の開拓を狙う。

深圳に子会社「東亜合成(上海)企業管理有限公司深圳分公司」を新たに設立した。従来から販売する接着剤に加えて、リチウムイオン電池向けの機能性接着剤や、半導体や電子材料向けの封止材などで市場開拓を進める。同社は25年12月期を最終年度とする中期経営計画で、高付加価値製品の販売拡大などで海外売上高比率を22年度と比較して30%増加させる目標を掲げている。

中国事業はこれまで上海と香港の子会社がそれぞれ販売などを手掛けていた。香港の子会社を12月に閉鎖し、上海で一括管理する体制に切り替える。深圳の新会社や接着剤の充塡包装を手掛ける会社は上海子会社の傘下で管理する。同社は「26年12月期以降から徐々に利益貢献が出始めるだろう」とする。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。