千代田化工建設は18日、米国で受注した液化天然ガス(LNG)案件の契約見直しが完了したと発表した。LNG液化基地を共同で設計・建設していた米企業が2024年5月に経営破綻で離脱し、契約の見直しを進めていた。24年3月期に米企業が担う予定だった工事費用の負担などで370億円の引当金を計上してたが、新たな契約内容で「金銭的な負担はない」としている。

13日に米国のゴールデンパスLNGプロジェクトの第1〜3系列全てで、発注者のゴールデンパスLNGターミナルと合意した。

千代田化工建設は米企業が担う予定だった工事費用の負担などを織り込み、24年3月期に370億円の引当金を計上した。第1系列の契約見直しで30億円が戻ってきたが、残りの340億円は引き当てたままだった。

千代田化工建設は26年3月期の業績予想について「損益算定が可能になった段階で修正する」としている。太田光治社長は5日の中間決算説明会で「契約改定が全て完了すれば引当金の残り340億円がほぼ全額戻ってくる」との考えを示していた。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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