出水さん(右)から組み立て家具を受け取る安永さん=福津市提供

 イケア福岡新宮店(福岡県新宮町中央駅前)は、8月の豪雨で大きな被害を受けた福津市の住民に家具や寝具などを寄贈した。既に宗像市でも希望した市民に贈ったという。

 同店などによると、8月の豪雨を受け、福津市など複数の自治体に支援を打診した。各役所を通じ必需品の意向を調べ、床上浸水を含む半壊程度以上の家屋被害について、希望する世帯に家具などを贈ることにしたという。

 福津市ではダイニングテーブルやダイニングチェア、布団、コップなど15種類計280万円分が、被害の大きかった原町、内殿両地区の該当80世帯中、44世帯に配られた。

 原町公民館でダイニングテーブルを受け取った同市福間南、電器店経営、安永秋比古さん(77)は「自宅兼店舗が1・2メートルほど浸水し、商品や車3台もだめになった。50年以上ここに住むが、こんなのは初めてだ。今月からやっと営業再開したばかりで、家具の提供は本当に助かる」と感謝した。

 同店の広報担当、出水隆将さん(35)は「被災された方の感謝の声を聞くと、こちらもうれしい。一日でも早く、被災前の生活に戻っていただきたい」と話していた。【荒木俊雄】

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