宮崎港(宮崎市)と東京港を結ぶ貨物の定期航路が2026年2月に開設される。トレーラーの荷台(シャシー)を運ぶ「RORO船」で東京港と苅田港(福岡県苅田町)を結ぶ航路再編の一環で、宮崎港での新規航路は04年以来21年ぶり。現在、九州南部と関東圏を結ぶ航路はなく、県などは九州南部の物流効率化につながると期待している。

東京港と苅田港を結ぶRORO船航路は商船三井さんふらわあ(東京・千代田)が運航している。同社は26年2月5日から週2便が宮崎港に寄港して東京港に向かうように航路を変更する。

宮崎県によると宮崎―東京便は、宮崎港を毎週木曜・土曜の午後6時に出港し、36時間かけて東京港に土曜・月曜の午前6時に到着する。「さんふらわあ だいせつ」(総トン数1万1401トン)と「むさし丸」(同1万3927トン)の2種類のRORO船を使う。

九州南部と関東圏を結ぶ貨物船航路は現在はない。荷主にとっては、全行程を陸路で運ぶか、九州北部から船便にするか、関西圏で積み替えるなどしていた。県港湾課は「九州南部の荷主の物流の効率化のための新航路になる」としている。

宮崎港の定期航路は、宮崎港―神戸港を結ぶ宮崎カーフェリーが週7便、宮崎港―細島港(宮崎県日向市)―大阪港を結ぶ八興運輸(日向市)のRORO船が週3便運航している。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。