エグザクト・サイエンシズの買収はアボットのM&A案件で過去2番目の規模となる=ロイター

【ヒューストン=赤木俊介】米製薬大手アボット・ラボラトリーズは20日、がん診断検査キットを提供する米エグザクト・サイエンシズを210億ドル(約3兆3000億円)で買収すると発表した。アボットは糖尿病・心血管関連製品や新型コロナウイルスの検査キットを手掛けてきたが、買収により新たな成長市場を取り込む。

エグザクトは複数のがんを同時に診断できる生体検査や、寛解したがん患者の体内に残るがん細胞「微小残像病変(MRD)」の検査を提供する。アボットによると、がん検診および精密がん診断分野の米市場規模は600億ドルにのぼる。

米ブルームバーグ通信によると、エグザクトの買収はアボットのM&A(合併・買収)案件で過去2番目の規模となる。

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