花角英世知事が東京電力柏崎刈羽原発の再稼働を容認すると表明したことを受けて、県議会の主要会派は報道陣の取材に対し、花角氏との距離に応じた反応をそれぞれ示した。
花角氏は再稼働容認を表明した臨時記者会見で「知事の職務を続けることについて、県議会の信任を得られるか、または不信任とされるかの判断を仰ぎたい」と述べ、県議会議決によって「県民の意思を確認する」との考えを示した。
これについて、最大会派で知事与党会派・自民党の岩村良一県連幹事長は「知事の判断を真摯(しんし)に受け止めて、県議団として25日の緊急会議で早急に対応を検討する」と述べた。
国政野党系で第二会派「未来にいがた」の大渕健代表は「『職を続けることについて』というならばそれを問うべき先は県民だ。議論のすり替えで、二元代表制をなんだと思っているのだ」と語気を強めて批判した。
再稼働反対を主張する第三会派「リベラル新潟」の小泉勝幹事長は、「自民過半数の県議会の議決を選択した段階で結論は決まっている。12月議会でいくらよい議論をしてもその結論は変わらないので納得できない」と不満をあらわにした。
【木下訓明】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。