NTTデータグループは21日、傘下企業を通じてチリの国営銅公社コデルコと次世代鉱山の開発協力に関する覚書を締結したと発表した。コデルコの銅採掘事業に対して次世代通信や人工知能(AI)、ロボティクスなどの先端技術を導入し、生産性や安全性の向上を図る。世界的な銅需要の拡大に対応しつつ持続可能な鉱業運営を支援する。

銅は電気自動車(EV)やデータセンター向けで中長期的な需要拡大が見込まれている。一方で長年の採掘による鉱石の品位低下や、採掘現場が地下の奥深くに移行することによるコスト増、作業員の安全確保が課題となっている。

NTTデータGとコデルコは最新のデジタル技術を使って課題解決を目指す。例えば次世代通信規格「6G」、鉱山機械の遠隔・自律制御、仮想空間で現場を再現する「デジタルツイン」といった技術をコデルコの現場に適用する。採掘工程などの改善に向けて量子コンピューターも活用していく。

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