
のと共栄信用金庫(石川県七尾市)は21日、2026年3月期の単独税引き利益が、前期比24%減の3億2800万円になりそうだと発表した。従来予想から1億4900万円下方修正した。貸出金利の上昇が追い風になるものの、復興関連の補助金が採択されるまでのつなぎの資金需要への対応で一時的な引当金を計上する。
同信金の顧客によるなりわい再建支援補助金の申請件数(予定含む)は、9月末時点で197件で、うち53件が交付・採択されている。21日に記者会見した鰀目(えのめ)孝和理事長は「今後は採択率も上がってくるとみている」とし、補助金関連の顧客支援にも積極的に取り組む姿勢を示した。経常収益は4%増の53億円となる見込みで、従来予想から4億4500万円上方修正した。
同日発表した2025年4〜9月期の単独決算は、経常収益が前年同期比10%増の27億円、税引き利益が32%減の3億2500万円だった。有価証券では債券価格の下落などで65億3900万円の評価損が出ている。鰀目理事長は「一部投資信託や債券の損切りなど、ポートフォリオを組み替え対応していきたい」と語った。
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