三菱商事は14日、米アリゾナ州にある銅鉱山の開発に関する権益の30%を、6億ドル(約870億円)で取得したと発表した。銅は洋上風力発電の部材や半導体に使われており、世界的に需要は今後も伸びるとみられている。2029年の生産開始をめざす。

 取得したのはカナダのハドベイ・ミネラルズ社が持つカッパーワールド銅鉱山の権益で、埋蔵量は約200万トン、年間最大生産量は10万トン。約20年にわたって生産できるとみられている。

 鉱山が位置する米国は銅の一大消費国で、開発にあたっての主要な許認可は既に取得済みという。こうした事情から三菱商事は投資先として有望と判断した。銅をめぐっては、将来的に需要に供給が追いつかない事態も想定されており、世界的な争奪戦となっている。

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