
東洋紡は26日、自動車のエアバッグ用素材を製造・販売する中国子会社を、帝人子会社の帝人フロンティアに売却すると発表した。東洋紡はエアバッグ事業をタイに集約する計画を進める一方、帝人フロンティアは中国市場で同事業を拡大しており、両社の思惑が一致した。
東洋紡の完全子会社で「基布」と呼ばれるエアバッグ用の生地を製造・販売する東洋紡汽車飾件(常熟)の全株式を帝人フロンティアに売却する。株式の譲渡期日は2026年の2月2日で売却額は非公表。
東洋紡は20年にタイの現地企業とエアバッグ用原糸を生産する合弁会社を設立し、原糸から基布まで一貫生産する体制を整えた。タイを拠点としてアジアや北米に基布を供給する方針を示しており、7月には北米の基布販売会社を解散すると発表している。
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