
シーメンスヘルスケア(東京・品川)は26日、がんの放射線治療を支援するコンピューター断層撮影装置(CT)を12月上旬に発売すると発表した。高精細で従来に比べて少ないX線量で撮影できる光子計測(フォトンカウンティング)CTで、撮影した画像から、X線の必要な照射量や当てるべき位置など治療計画の作成を支援する。
標的となるがんの場所や臓器の動きを踏まえた治療計画作成を後押しする。患者の姿勢を維持するための固定具といった情報を画像とともに病院内で共有できる仕組みを備えた。光子計測の技術により、精度が高く効果的な治療が期待できる。
販売価格は約10億円。がん患者数の増加とともに、切除だけに頼らない放射線治療も増えると予測されている。ニーズの高まりに対応し、医療従事者の業務負担軽減も目指す。
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