中部電力(名古屋市)は27日、浜岡原発(静岡県御前崎市)で2013年2月~19年5月に行われた安全性向上対策工事の一部で、仕様変更の際に社内の正式な手続きを経ず、精算を行わなかったケースが計20件あったと発表した。取引先への未精算額は少なくとも数十億円以上になる見込みという。
これを受け、原子力部門のトップである副社長の伊原一郎・原子力本部長のほか、執行役員の名倉孝訓・原子力部長が11月30日付で引責辞任する。
工事自体は適切に実施され、原発の安全性にも影響していないとしている。2019年に取引先から精算を要求されて発覚したものの、今年7月まで取締役会に報告されていなかった。
不適切となった今回のケースでは、工事の仕様変更が必要と判断した原子力部門が、社内ルールに違反して、契約担当の調達部門に報告せず、直接取引先へ依頼した。そのため、計20件で正式な契約変更が結ばれず、精算手続きも行われていなかった。工期を急いだためだったという。【川瀬慎一朗】
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