鈴与は27日、2025年8月期単独決算で経常利益が前の期比微増の91億円になったと発表した。子会社を含めた社員の賃上げで人件費が増えたものの、国内輸送や港湾事業の好調により補った。26年8月期も物流は増収を想定しており、賃上げや倉庫の修理も続けるため経常利益は20%減の73億円を予想する。
25年8月期の売上高は7%増の1710億円で過去最高を更新した。全事業が増収で、新たな物流センターが通年で稼働し、国内輸送では増車や中継拠点を増やした。御前崎港（静岡県御前崎市）でのバイオマス燃料の荷役なども寄与した。
営業利益は5%増の62億円。人件費に加えて、外部に借りている倉庫のレンタル料や保管料の増加などがあった。期初予想と比べると売上高と利益ともに上振れた。税引き利益はフジドリームエアラインズ（FDA、静岡市）など関連会社の損失引当金を計上し5億円にとどまる。
浅井伸祐副社長は「FDAの引当金は25年8月期で新型コロナウイルス禍の損失分を埋め、今後落ち着くだろう」と話した。
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