下請け業者に無償で車を提供させ、代車として使っていたとして、公正取引委員会九州事務所は27日、自動車販売会社・福岡ダイハツ販売(福岡市博多区)に対して、下請法違反(不当な経済上の利益の提供要請)として再発防止などを求める勧告を出した。

 公取委によると、同社は2022年8月~今年4月、修理業務を委託していた下請け24業者に対し、計76台の自動車を無償で提供させ、任意保険料などの維持費計1739万5598円を負担させていたという。車は修理依頼者などへの代車として使われていた。

 同社は今年9月までに同額を各業者へ支払ったという。同社は27日付でウェブサイトに「社内体制の整備のために必要な措置を講じ、コンプライアンスの一層の強化と再発防止に努める」とのコメントを発表した。

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