ロート製薬は1日、原料の仕入れや完成した製品の配送といった物流業務を人工知能(AI)に任せる実証試験を始めると発表した。富士通が開発したAIシステムを活用し、配送履歴や道路状況、ドライバーの稼働状況などから自動的に配送計画を作成する。物流業界の人手不足に対応すると同時に、欠品や過剰在庫の抑制につなげる。

実証の期間は2026年1月から27年3月まで。ロート製薬と物流会社がそれぞれ導入するAIを連携させる。物流の各拠点や代理店などにある原料や製品の在庫も一元的に把握し、適正に商品を生産・供給できる仕組みを作る。

ロート製薬は東京科学大学と組み、主力工場の上野テクノセンター(三重県伊賀市)で設備や倉庫の稼働状況や在庫量をリアルタイムで把握できるシステムを構築してきた。今回の実証では、この工場のシステムに物流関連のAI技術をつなぐことで、サプライチェーン(供給網)全体を最適化する。

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