自社の自動運転技術について話す山本一成CEO(1日、東京都品川区)

自動運転技術を開発するTuring(チューリング、東京・品川)は1日、開発の進捗発表イベント「Turing AI Day 2025」を都内で開いた。人が介入せずに30分の自動運転が実現できたとして、走行の様子を動画で公開した。2027年までに計算能力を最大で現状の10倍まで高めて、30年までに完全な自動運転を目指す。

現状では国の基幹スーパーコンピューター「富岳」の4割ほどの計算能力を備える。24年に開発した専用計算基盤「Gaggle Cluster」(ガグルクラスター)と比べて、能力は8倍高まったという。

今後は画像処理半導体(GPU)を増強することで、走行データの処理能力をさらに高める。現状で使用しているトヨタ自動車「アルファード」以外の車種でも走れるようにするほか、救急車に道を譲るなど多様な交通状況に対応できるシステムを目指す。

自動運転技術について話す山本一成CEO(1日、東京都品川区)

Turingは11月にもデンソーなどを引受先とする第三者割当増資と融資で152億円を調達した。山本一成最高経営責任者(CEO)は「今後もどんどん資金調達をしていく」と話した。

BUSINESS DAILY by NIKKEI

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