
JR東海は1日、甲府市に新設するリニア中央新幹線山梨県駅(仮称)の近隣住民向け工事説明会を開き、2025年度末までに着工し、31年9月末までに4階建て駅舎が完成するスケジュールを初めて示した。施工するのは駅を含むリニア軌道約1200メートルの区間で、周辺の工事用ヤードを含めた安全対策や環境保全措置などを説明した。
施工区間は同県中央市にまたがり、駅舎(ホームは長さ約400メートル)と高架橋5カ所、川や道路を渡る橋梁6カ所を整備する。工事用ヤードの整備を25年度末までに始め、高架橋と橋梁は26年夏ごろ、駅舎は30年春ごろに着工する予定。屋根と防音壁で覆った駅舎の高さは約32メートルで4階が駅ホームになる。

駅周辺は地盤の関係で、軌道を覆う防音防災フードの重量に耐えられるのは施工区間の東端だけとなり、残りの大半の区間は高さ6メートルの防音壁を設置する。工事に伴い周辺の道路や水路の一部付け替えも実施する。
周辺住民への説明会は今回を含めて12月中に計5回開催する。
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