
川崎重工業は液化水素を船から陸上に運ぶ際などに使う接続部品を開発し、一般財団法人日本海事協会から技術認証を受けたと発表した。マイナス253度の極低温となる液化水素を流しても強度などの安全性を確保できることを確認した。川崎市の扇島に建設中の液化水素基地などで活用して将来的な水素供給網の整備につなげる。
開発したのは「船陸間継手」と呼ぶ部品だ。陸側のアームと船側の配管部品にそれぞれ取り付けて接合させる。口径6インチと16インチのものを開発した。
従来の差し込み型とは異なり円盤状の形にしたことで接続しやすくしたという。荷役機器などを手掛けるTBグローバルテクノロジーズ(東京・中央)と共同開発した。強度試験は宇宙航空研究開発機構(JAXA)の実験場でおこなった。
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