25年4〜9月期の決算について発表する遠藤照明の遠藤邦彦社長

「高市早苗政権の積極財政が意識されれば円安にも振れやすい状況だ。これを政府や経済界が容認してしまうと業績的に苦しい」と話すのは遠藤照明の遠藤邦彦社長だ。日銀の利上げ観測から足元は円高基調だが、いつ円安に転じてもおかしくない。

国内で販売する照明器具は中国やタイの子会社で製造したものが多い。円安下では円換算した輸入原価が上がり、利益を圧迫してしまう。

2025年4〜9月期の連結純利益は前期比27%増の16億円となった。半期では増益を確保したものの、楽観視してはいない。26年3月期通期では前期比15%減の41億円を見込んでいる。

英国やインド、東南アジアにも製品販売を広げているが、「国内事業の比重が高い」(遠藤社長)といい、為替動向に注視する。国内での製品値上げは「現在検討中」。実施する場合は来春に詳細を通知するという。

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