シンガポールの投資ファンド、3Dインベストメント・パートナーズは3日、東邦ホールディングス(HD)の社外取締役に対して不祥事に関する第三者委員会の設置を求める公開書簡を出したと発表した。東邦HDのガバナンス(企業統治)体制の改善を要望している。

3Dによると、東邦HD子会社を含む複数の医薬品卸が2016年と18年に起こした入札談合事件を巡り、東邦HDの枝広弘巳最高経営責任者(CEO)らの供述調書を入手したという。3Dは「経営トップの意思決定や統制の欠如に起因する組織的な問題だった」と主張して、社外取締役が第三者委員会を設置するよう求めた。

3Dはこれまでも東邦HDに対して同様の呼びかけをしてきた。今回が「最終要請」とした上で、12月26日までに回答を求めている。

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