神戸ポートタワーの再開業後、100万人目の来場者になった東さん㊧(4日、神戸市)

神戸ポートタワー(神戸市中央区)は4日、2024年4月のリニューアルオープン以降の来場者数が100万人に達した。神戸港のシンボルとして親しまれてきたが、リニューアル後はオランダ発の人気キャラクター「ミッフィー」や韓国アイドルグループ「ブラックピンク」などとのコラボ企画が好評だ。客足も改装前のほぼ2倍のペースで伸びている。

同日、大台達成を記念したイベントが開かれた。100万人目の来場者となった三重県在住の東美沙さん(48)は「最近カメラを買ったので、展望フロアから六甲山系の紅葉の写真を撮りたい」と喜びを語った。

神戸ポートタワー㊨のイルミネーションが夜の街を彩る

神戸ポートタワーは老朽化対策を兼ねた改装工事で21年9月から休館し、24年4月に再オープンしていた。リニューアル前の数年間の来場者数は新型コロナウイルス禍を除いて年30万人程度で推移していたが、24年度は61万人まで回復した。

12月から26年1月中旬まではブラックピンクとのコラボイベントを開催中だ。タワー内のカフェで限定スイーツを提供するほか、キーホルダーやピンバッチなども販売している。コラボではミッフィーを起用した企画も好評だった。ホテルや百貨店など周辺施設とも連携し、街全体の観光活性化につなげた。

リニューアルに伴い、現在は神戸市に本社を置くカタログ通販大手のフェリシモが運営を担っている。同社の神戸ポートタワー事業部の富田浩幸部長は「今まで来場したことのない若年層や外国人を取り込み、何度も訪れてもらえるような企画を考えていきたい」と抱負を語った。

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