コストゴーの店内は開店直後から買い求める客らでにぎわった(4日、福岡市)

会員制量販店「コストコホールセール」の商品を販売するコストコ再販店の「COSTGO(コストゴー)」が4日、福岡市内の商業施設「マークイズ福岡ももち」に開業した。コストコの年会費が不要で、大容量で販売されている商品を小分けで購入できる。コストコを利用しにくい単身者らの利用を見込んでいる。

同店では、コストコの人気商品を中心に小分けパックを含めて約1500品目をそろえた。人気のパン「ディナーロール」は通常36個入り(900円)で販売されているが、コストゴーでは6個入り(220円)も用意。そのほか「ペーパータオル」は通常の12本入り(3640円)に加えて3本入り(950円)も販売する。

販売価格はコストコより2〜3割ほど高く設定した。主に単身者や30〜50代の女性などの来店を見込んでいる。コストゴーの九州出店は初めてという。

毎日マークイズ福岡ももちを訪れるという市内に住む女性(75)は「コストコはほとんど行ったことがない。量が多いときいていたが、6個だけ入っているパンなら食べ切れそう」と笑顔を見せた。

コストコのビジネス会員となって同社の商品を販売する事業者は全国的に増えている。九州にもごく小規模の店舗や店頭の一区画でコストコの商品を一時的に販売する店はあるが、中心市街地の常設店舗は珍しい。

コストゴーは外食店のフランチャイズチェーン(FC)展開を手がける「なゆた」(神戸市)が展開している。国内ではこのほか関西や関東などで7店舗を展開しており、マークイズの状況を見ながら九州でのさらなる出店を検討する。

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