JR九州大分支社では乗客への接客サービスを競う「接遇選手権大分支社大会」が開かれた(4日、大分市)

JR九州大分支社(大分市)は4日、接客サービスを競う「接遇選手権大分支社大会」を開いた。車掌、運転士、駅員の3部門から各1人ずつ代表を選定。代表3人は来年1月下旬に福岡市内で行われる全社大会に出場する。接遇選手権は乗客視点に立った接客サービスの向上を目指して2018年から始まり、今回が8回目。

大分支社大会に参加した12人は、乗客役の社員とのやりとりを通じて言葉遣いや立ち居振る舞いなどの接客サービスを評価され、久野和代支社長らが審査員を務めた。

車掌部門では乗客に質問される形で、発車時刻とドアが閉まる時刻の違いの説明、来年3月13日で廃止される往復・連続乗車券の説明、自由席で隣の座席に荷物を置くことへの注意、緊急停止時の車内アナウンスなどをスムーズにできるかを競った。

運転士部門では車椅子の乗客へのサポート、歩きスマホをしている乗客を見つけた際の注意をうまくできるかなどが問われた。

大会に参加した車掌4年目の男性社員(28)は「緊急対応はどれが正解かはその場ではわからないので難しい」と話した。

JR九州は「お客さま満足向上戦略」の中で「正確な知識、技術を身につけ、お客様視点に立った接遇レベルの向上」の実現を掲げており、接遇選手権もその一環だ。

また、高齢者や体の不自由な人に安心して利用してもらうため、2020年3月から社員に「サービス介助士」資格の取得を促している。25年3月末時点での同資格取得者は累計380人に上るという。

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