ホンダはレッドブルへの技術支援を終了する(12月7日、UAEで開かれたF1最終戦の様子)

ホンダは8日、世界最高峰の自動車レース「フォーミュラ・ワン(F1)」に参戦するレッドブルへの支援を終えると発表した。2018年から動力源であるパワーユニット製造で技術提供してきた。26年からは英アストンマーティンと組み、電動化比率が高まる新規定に対応するユニット開発に注力する。

ホンダは21年を最後にF1参戦は終えたが、レッドブル傘下のパワーユニット製造会社「RBPT(レッドブル・パワートレインズ)」に技術支援を続けていた。アラブ首長国連邦(UAE)で7日開かれた今季のF1最終戦で契約満了となった。

ホンダは26年シーズンから国際自動車連盟(FIA)に登録するパワーユニット製造者としてF1に再参戦する。英アストンマーティン向けに供給する。新規制では電動化や持続可能燃料への対応が必要となる。自動車のカーボンニュートラル技術を磨く。

ホンダのレース子会社、ホンダ・レーシング(HRC)の渡辺康治社長は「今後もモータースポーツの発展とホンダの技術革新を推し進める」とコメントした。

ホンダは「走る実験室」として1964年にF1へ初参戦した。80年代にマクラーレンと組み、常勝チームとして黄金期を築いた。F1に関わったエンジニアが小型ロケットの開発に携わるなど、将来のモビリティー技術を支える人材になっている。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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