
日立ソリューションズは建設業界向けに、生成AI(人工知能)によるチャットボット機能を使って国土交通省や自治体の標準仕様書、社内の技術資料などを検索できるツールの販売を始めた。建設業で人手不足や技能継承が課題になる中、効率的な資料検索や、膨大な資料を活用したノウハウ学習を助けることを目指す。開発には北野建設も協力した。
建設業のほか通信建設などの業界で、中堅以上の企業をターゲットにする。管理画面で国交省や自治体が公開する標準仕様書、自社の技術資料や規程などのファイルをアップロードすると、生成AIを使った検索ができるようになる。チャット画面で質問すると、AIが社内文書などを参照して回答してくれる。参照資料もリンクから確認できる。アップロードされた資料は暗号化することで情報漏洩のリスクを減らす。
もともと、北野建設は社内でのデジタルトランスフォーメーション(DX)に向け日立ソリューションズと連携してきた。2024年12月には生成AI技術で建設技術の調査や書類作成などの現場作業を省力化するためのプロジェクトを2社で立ち上げた。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。