エアービックカメラ銀座店のレジ(9日、東京都中央区)

日本空港ビルデングとビックカメラの共同出資会社、エアービック(東京・大田)が運営する「エアービックカメラ銀座店」(東京・中央)が9日開業した。ヘアアイロンやシェーバーといった理美容家電、キャラクターグッズなどをそろえ、訪日外国人(インバウンド)を中心に訴求する。2026年3月までに3億円の店舗売上高を目指す。

東京メトロ銀座一丁目駅から徒歩1分のビルの1階に出店した。店舗面積は約330平方メートル。理美容家電、血圧計やマッサージ器といった健康家電、ステンレスボトル、イヤホン・ヘッドホン、ゲーム・玩具、デジタルカメラ、旅行小物を販売する。望月香織店長は「訪日客に人気の売れ筋商品を集めた」と話す。

2階、3階は他社が運営する免税店が入居しており、当初は中国本土から来る旅行客の来店を見込んでいた。ただ日中関係の悪化で、銀座周辺の免税店からは「街から中国客がいなくなり、来店が目に見えて減った」(担当者)との声が出ている。

エアービックカメラ銀座店の望月店長も「免税販売の比率は売上高の8割を目標としていたが、そこまでいかないだろう」とし、中国客の来店が想定を下回ることが響くとみる。国籍を問わず人気の高い理美容家電などで香港や台湾、欧米、中東など幅広い国から旅行客を呼び込んで補う。

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