鈴木直道・北海道知事は10日、道議会定例会で北海道電力泊原発3号機の再稼働への同意を正式に表明した。予算特別委員会で自民党会派の内田尊之道議の質問に答えた。主なやりとりは次の通り。【後藤佳怜】
――議会議論は十分深まり、再稼働に向けた判断材料はおおむね整理された。最終判断を今、表明すべきだ。
◆鈴木知事 道民の声、自治体の判断、議会議論を踏まえ熟慮を重ねた。3号機は新規制基準に適合していると認められ、国は避難計画の緊急時対応を取りまとめた。電気料金引き下げが見込まれ、安定した電力供給が確実になり、脱炭素電源で経済成長や温室効果ガス削減につながる。
経済団体から改めて再稼働の要望をいただき、この時点で再稼働の方向性を示すことで投資判断の予見性を早め、投資促進や雇用の拡大につながることから、泊原発の再稼働に同意することとした。
――言うまでもなく、原発は安全が大前提だ。再稼働判断後の対応をどう考えているか。
◆できるだけ早い時期に国に伝えたい。投資予見性が高まることから、国や北電に産業集積を図るよう、必要なインフラ整備を求める。原発の安全の追求に終わりはないとの認識のもと、国や北電に対応に万全を期すよう書面で申し入れを行う。防災対策に一層取り組む。
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