大阪府は10日、カキ養殖を手掛ける府内15事業者のうち7事業者に大量死の被害があり、約7000万円の損失が出ていると明らかにした。同日の府議会本会議で、環境農林水産部の原田行司部長が大阪維新の会の府議の質問に答えた。

府内のカキ生産量は広島県や岡山県、兵庫県といった産地に比べると少ないが、水産業振興の目玉の一つとして近年力を入れている。

府の調査に対し、阪南市の複数の事業者が8割以上のカキが死ぬなどの被害があったと答えた。海水温度の上昇や、それに伴う二枚貝に有害なプランクトンの増加が原因とみられる。

漁師鮮度(阪南市)の岩井克巳代表取締役は「プランクトンが発生したのは1日くらいだったが、カキの9割弱が死んだ。こんなのは初めてだ」と話す。今年度のカキ小屋の開始は1カ月程度遅らせるという。

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