ハイブリッド車両「3600系」は2両1編成で運用する=JR四国提供

JR四国は10日、老朽化したローカル気動車(ディーゼルカー)に替わって導入する新型ハイブリッド車両が完成したと発表した。2026年1月から性能を確認する試験走行を実施し、6月の営業運転開始を目指す。

新造した「3600系」はJR四国では初となるハイブリッド式を採用した。エンジンによる発電とブレーキ時に蓄電池へたまった電気でモーターを回転させて走行する。現在運用している「キハ47形」と比べた場合に1両当たりの燃費は2割向上する。

発光ダイオード(LED)照明を採用し、防犯カメラや液晶式の案内表示も設けた=JR四国提供

同社は30年度までに70両(35編成)を導入し、老朽化したディーゼル車は廃車する。導入費は非公表だが、鉄道建設・運輸施設整備支援機構からの出資金を活用する。燃費に優れたハイブリッド車への置き換えで二酸化炭素(CO2)排出量は1割削減を見込む。

先行して4両を徳島運転所に配置し、高徳線や徳島線などで運行を始める。10日に開いた記者会見で同社の長戸正二専務は「気動車よりも静かで快適に利用できる。車両を統一することで検査などの効率化にもつなげていきたい」と話した。

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