
伊藤忠商事は11日、米コロラド州で太陽光発電所に出資すると発表した。建設中の発電所も含めた合計発電容量は25.8万キロワットで、同州北部で最大となる。出資額は数百億円規模となる見込み。米国では人工知能(AI)の普及を背景に電力需要が拡大しており、安定した収益が期待できるとみて資産を積み増す。
米KKR傘下の英ロンドンの電力会社コントア・グローバルが開発中のブラック・ホロウ・サン発電所に出資する。出資比率は非開示。10月に第1段階の15万キロワットが商業運転を開始し、26年末までに第2段階の10.8万キロワットの運転開始を見込む。
発電した電力は地元の電力会社に対して販売する。フル稼働すれば約7万世帯分の消費電力に相当する再生可能エネルギーを供給する。
伊藤忠は米国で太陽光発電を中心とした再エネ事業への投資を積極化している。発電所の取得のほか、再エネ事業を対象とするファンドなどを通じた発電所の開発も進める。こうした事業を通じて、北米における再エネ事業の純利益を24年度の29億円から30年をめどに4倍超の125億円に増やす計画だ。
【関連記事】
- ・伊藤忠商事、蓄電池制御で九州電など5社と提携 電力需給で連携加速
- ・伊藤忠商事、ソフトクリーム最大手の日世に2割出資 海外展開支援
- ・伊藤忠商事、米賃貸住宅開発に参入 現地大手に2割弱出資
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。