第一三共の抗がん剤「ダトロウェイ」(写真は米国の製品)

第一三共は25日、抗がん剤「ダトロウェイ」について中国で販売承認を取得したと発表した。一部の乳がん患者が対象となる。同治療薬は既に日本と米国、欧州で承認を取得し販売されている。

ダトロウェイは、標的に結合する抗体とがん細胞を攻撃する薬剤を組み合わせた抗体薬物複合体(ADC)技術を使う。同社の主力抗がん剤「エンハーツ」に続くADC活用の抗がん剤となる。

中国の国家薬品監督管理局(NMPA)から「内分泌療法および1つ以上の化学療法を受けたホルモン受容体陽性かつHER2陰性の手術不能または転移性乳がん」の適応で承認を取得した。

第一三共は中期経営計画の最終年度となる2026年3月期にがん領域だけで連結売上高9000億円とする目標を掲げる。エンハーツやダトロウェイがけん引役となる。

BUSINESS DAILY by NIKKEI

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