
アインホールディングス(HD)が11日発表した2025年5〜10月期の連結決算は、純利益が前年同期比40%増の44億円だった。8月に完了した「さくら薬局」を運営するクラフト(東京・千代田)の買収が寄与したほか、既存店でも高額医薬品の処方が増え単価が上昇した。
売上高は40%増の2998億円となった。コスメ主体のドラッグストア「アインズ&トルペ」やインテリア・雑貨店「フランフラン」の小売事業は売上高計画が未達に終わっている。
営業利益は79%増の105億円、経常利益は56%増の99億円。調剤薬局事業がけん引し計画からそれぞれ9億円ほど上振れした。販管費のコントロールなども奏功している。
26年4月期通期の業績予想は据え置いた。売上高が前期比41%増の6460億円、純利益は46%増の135億円を見込む。クラフト買収に伴う、薬剤師配置の効率化や調剤報酬を底上げするノウハウの共有などといったシナジー効果は下期以降の業績に反映されるとみる。
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