ディズニーはコンテンツ先着を転換し、OpenAIの動画生成AIにコンテンツを提供する

【ニューヨーク=谷本克之】米ウォルト・ディズニーは11日、米オープンAIに10億ドル(約1550億円)を出資し、提携すると発表した。ディズニーのミッキーマウスなどの主要キャラクターをオープンAIの動画生成AI(人工知能)「Sora(ソラ)」に提供する。ディズニーはAIのコンテンツ利用に反発してきたが、大きな戦略転換となる。

Soraの利用者はディズニー、マーベル、ピクサー、スター・ウォーズの200以上のキャラクターを使用した動画を作ることができるようになる。契約には出演者の肖像や声は含まれていない。

ファンが自作に使えるキャラクターには「ミッキーマウス」のほかに、「スティッチ」や「シンデレラ」、「トイ・ストーリー」のキャラクターなどが含まれる。

ライセンス契約とともにディズニーはオープンAIの「ChatGPT(チャットGPT)」をディズニーの動画配信プラットフォーム「Disney+」向けに展開する。

ディズニーとオープンAIをめぐっては、9月に、Soraが作り出す映像に関して、交渉せずにコンテンツの使用不許可を通告していたことが分かっている。

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