東京ディズニーランドのクリスマスを祝うパレードで手を振るミッキーマウスとミニーマウス=2015年11月、千葉県浦安市

 米娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニーは11日、人工知能(AI)開発を手がける米オープンAIに10億ドル(約1550億円)を出資すると発表した。自社の主要キャラクターの使用を認める3年間のライセンス契約も締結し、AIを活用した新たなコンテンツ開発の基盤を整える。生成AIが映像制作の在り方を変えつつある中、ディズニーは投資と事業連携を通じて対応を加速する。

 契約により、オープンAIの動画生成サービス「Sora(ソラ)」がディズニーやマーベル、ピクサー、スター・ウォーズなど計200超のキャラクターを動画に用いることが可能になる。生成された動画の一部は動画配信サービス「ディズニープラス」で配信できるようにする。俳優本人の顔や声は、利用できる対象に入らないという。

 ディズニーはオープンAIとの連携でディズニープラス向けの新サービス開発や社内業務の効率化などを進める方針。

米オープンAIと動画生成AIサービス「Sora(ソラ)」のロゴ=10月(ロイター=共同)

 ソラを含む生成AIを巡っては、著作権保護やクリエーターの権利に対する懸念が業界内で指摘されてきた。(共同)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。