パナソニックホールディングス(HD)は12日、2026年1月に米ラスベガスで開催される世界最大級のテクノロジー見本市「CES」で出展する内容を公表した。大半を占めるのはデータセンター向け蓄電システムなど、BtoB(企業間取引)分野の製品やサービスだ。従来はテレビなど家電を多く出展してきたが、注力領域のシフトに伴い展示内容の軸足も移す。

パナソニックHDはCESが初開催された1967年から参加しており、今回が60回目の出展となる。生成AI(人工知能)の普及により世界でデータセンター建設が相次ぐなか、蓄電システムやサーバー用部品、サーバーを冷やすための水循環ポンプなど、データセンターの安定した運営を支える技術を中心に展示する。

このほか、ガラス一体型のペロブスカイト太陽電池やAIを活用したサプライチェーン(供給網)マネジメントシステムなども紹介する。BtoC(消費者向け)で展示するのは10月から展開している、女性の健康課題を技術で解決する「フェムテック」関連のサービスのみとなる。

パナソニックHDは車載用電池などの「デバイス領域」と家電などの「スマートライフ領域」を収益基盤としながら、データセンター向け蓄電システムやサプライチェーンマネジメントシステムなどの「ソリューション領域」に注力する経営方針を掲げており、CESの展示にもその方針が反映されている。

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