
再生医療スタートアップのHeartseed(ハートシード)は12日、心不全の治療向けに開発するiPS細胞由来の細胞製品について臨床試験(治験)の途中経過を明らかにした。細胞製品を移植した患者の7割で心不全の重症度が下がったという。今後患者の経過をさらに調べ、2026年にも製造販売承認の申請を目指す。
HeartseedはiPS細胞からつくった心筋細胞の治療効果を調べる治験を実施している。参加した心不全患者10人のうち5人は低用量、5人は高用量の細胞を移植した。今回、低用量の患者について移植後1年間の経過を、高用量の患者について半年間の経過を報告した。
低用量では3人、高用量では4人、計7人の患者で心不全の重症度が下がった。心不全患者は一般に病状の悪化によって再入院を繰り返すが、治験では低用量の1人を除いて再入院した患者はいなかった。今後は高用量の患者の観察を続け、移植後1年間の経過データを集めて承認申請に備える。
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