JERAのグループ会社、Jパワー、東北電力、伊藤忠商事で構成する「男鹿・潟上・秋田オフショア・グリーン・エナジー」(秋田市)は12日、公募で落札した秋田県沖の洋上風力事業の継続に必要な保証金を納付したと発表した。保証金は3回に分けて支払う仕組みで今回は3回目。累計の保証金額は40億円規模。一部は控除で減額されるという。

政府が公募する洋上風力発電事業は保証金を納付する必要があり、撤退すれば保証金は国が全額没収する。金額は洋上風力の容量に応じて決まり、応札時、落札時、落札から24カ月以内の3回に分けて支払う。保証金のうち一部は控除されるため、40億円より支払額は少ないという。

オフショア・グリーン・エナジーは2028年6月の運転開始を目指し、秋田県沖で21基の風車を海底から建てる方式で建設する。合計出力は31万5000キロワットを見込む。

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