自動車メーカーなどの労働組合で構成する自動車総連は12日、2026年春闘で、基本給を底上げするベースアップ(ベア)の要求額の目安を月額で「1万2000円以上」とする執行部案をまとめた。前年は「1万2000円」だった。トランプ米政権の高関税政策で業界に逆風が吹く中でも前年並みの高水準の要求を続け、賃上げの流れを維持するよう求める。

金子晃浩会長は記者会見で「1万2000円以上というのは単なる要求ではない。その実現にこだわる」と意気込んだ。来年1月15日に開く中央委員会で正式決定する予定で、傘下労組はこの方針に基づき要求をまとめ、経営側に提出する。

2026年春闘の方針を説明する自動車総連の金子晃浩会長=12日午後、東京都港区

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