
バッグや財布など皮革製品を企画販売するバルコスは、婦人服製造販売のマツオインターナショナル(東京・渋谷)、同社関連会社である婦人服地卸の松尾産業(大阪市)とスポンサー支援で合意したと発表した。両社は11日に大阪地裁に会社更生法の適用を申請した。
10日付で基本合意書を締結した。バルコスは両社のアパレル事業の再生に向けて経営や販売面で支援し、最終的には事業継承を目指す。
マツオインターナショナルは1985年設立。大阪・関西万博で植物をまとわせた「光合成する服」を出展し、話題を呼んだ。2025年8月期の売上高は125億円。百貨店を販路としていたが、閉店や売り場面積の縮小で売り上げが減少し、資金繰りが悪化した。
バルコスは総合ファッション企業を目指している。マツオグループに関しては優れた企画力を持つほか「ミセス領域は強固な固定顧客基盤を築いている」との見方を示す。バルコスの電子商取引(EC)でマツオグループの商品を取り扱うことで収益拡大を狙う。
バルコスは今回の合意が25年12月期の連結業績に与える影響はない見込みとしている。
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