持田製薬は15日、カナダの製薬会社のDuchesnay(デュシェネイ)とライセンス契約を結んだと発表した。デュシェネイが開発した妊娠時の悪心・嘔吐(おうと)の治療薬について、今後日本での製造販売の承認取得に向けた開発を進め、2030年の発売をめざす。つわりの負担を軽減し、女性のライフステージを支援する。

妊娠初期における嘔吐などのつわり症状は日本の妊婦の半数以上にあるとされる。ただ、妊娠時の嘔吐に対する効能で承認された薬は現時点で日本にはない。

デュシェネイが開発した治療薬はこれまでに世界43か国で承認されたが、日本では未承認だった。日本産科婦人科学会の要請を受けて厚生労働省が開発企業を公募した。海外で使える薬が日本で利用できない「ドラッグロス」を解消する。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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