中期経営計画を発表するシステムディの堂山社長(15日、京都市)

学校や自治体向けの業務支援システムを手掛けるシステムディは15日、2028年10月期を最終年度とする3カ年の中期経営計画を発表した。連結売上高は25年10月期比29%増の65億円、営業利益は39%増の13億円をめざす。

同日、記者会見した堂山遼社長は「人工知能(AI)を活用し、人手不足の解消につながるシステムを投入する。顧客の新規開拓や(継続した収入が見込める)ストック収益の積み上げをめざす」と話した。

システムディは大学や専門学校向けに成績や出欠状況を管理するソフトなどを得意とする。教職員の負担軽減に向け、AIを活用して学内規定の問い合わせにチャットボットを活用したり、シラバス(講義概要)の作成の手間を減らしたりするシステムの構築などに力を入れる。

こうしたシステムは一度納入すると長期間使われる傾向があり、安定した利益を得やすい。25年10月期に18.6%だった売上高営業利益率を20%に高める。株主還元では自社株買いと配当を合わせた総還元性向で40%をめざす。

同日発表した25年10月期の連結決算は売上高が前の期比9%増の50億円、純利益は13%増の6億2700万円だった。公立小中高向けのシステムなどの販売が好調だった。26年10月期は売上高が前期比10%増の55億円、純利益は12%増の7億300万円といずれも過去最高を見込む。年間配当は4円増の1株32円を計画する。

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